虎猫ゆうゆ。




そんな嫌悪にひたって
目をしかめていると下から物音がした。


「やあ」



車の下からごそごそと
はい出てきたのはれんだった。




れんは青っぽい瞳を輝かせ
私の居るところに飛び乗った。





そしてぐるぐる喉をならす。




「何してたの?」



れんは耳をそばだてながら
私を見る。




私も喉をならして答えた。




「日なたぼっこよ。
れんも一緒にする?」




れんは、ぜひとも と尻尾を揺らした。



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