WHITEMOON~あやかしの神様~
十巻*私の片側

~花奏SIDE~

「朱雀は失敗しました・・・」



「そうか…」


私は速水さんの隣で、千早さんの報告を訊いた。



「朱雀は役に立たない…俺の側近から外す…信頼出来るのはお前だけだな…千早」



「迦楼羅様…」



千早さんは速水さんの言葉に瞳を潤ませて、声を詰まらせる。



「・・・」



「次の手を考えてなくてはな…」



「はい…」



「花奏…千早…少し一人になりたい。下がれ」


「承知しました…花奏様…行きますよ」


「え、あ…はい」


私は千早さんと共に部屋を出る。



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