めがね
あーもー、これだから
「なに、じゃなくて…早くっ!!服着てっ!!!」
今にも沸騰しそうな体温になった全身で叫ぶ。
言わなきゃわかんないんだから、ほんと困るんだよ。
すると、「なるほど(笑)」なんて苦笑まじりにヤツが言うから、さらに真っ赤になった顔で思いきっり睨みをきかせてやった。
それの効果のおかげか、
「先上あがってろよ。すぐ行くから」
もっと早くその言葉聞きたかったんですけど、なんて嫌みはちっとも伝わらなかったのか、
相変わらず笑顔のヤツになんも言えず、大人しく言うことを聞いて2階の部屋へと向かった。