命冥加の妖
お守り
「お兄ちゃん!あの人来てるよ!」
時計を見れば待ち合わせの時間。
僕はすぐ階段を下り玄関に向かう。そこには僕を待っていた人物がたっている。
「おはようございます」
彼女はにこっと笑って挨拶してくれる。
「お兄ちゃん彼女ー?(にや)」
『違うって言ってんだろ』
「彼女の1人や2人いたっていいじゃん!高校生なんだし!」
『2人ってなんだよw彼女は1人でいいの、子供が口出しするなw』
彼女とゆのは友達の篠原李子(シノハラリコ)。これから先恋人に発展するような仲じゃないのはわかってほしい(笑)
「千巴(カズハ)ちゃん今日も元気ですね(笑)」
『元気がありすぎて…』
実をゆうとこの篠原さんは僕があの時傘を貸した人だ。
あれから僕達は不思議と意気投合し仲良くなっていった。
彼女も図書室で本を読むのが好きだったらしい。そこから仲良くなった。
肩より上で切られた髪。黒縁のめがねをかけている。温和で慎ましい性格。笑うと何より笑顔が素敵な人だ。
とても可愛らしい人だ。