蛍色
それ以来、ずっとあの人のことばかり考えていた。


また会えないかな…


ふと見ると、見覚えのある人がいた


その人の方へ歩き出す


その人だと信じて。



少し痩せたかな?なんて思いながら。



近づいて見ると俺の中で確信に変わった。


やっぱり彼女だ。


どうやらお昼を迷っているみたいだ

パスタが食べたいっぽい


俺もお昼がまだだったので誘ってみることにした。

少しドキドキしながら声をかけてみた

「あの………」


「はい?」


やっぱり彼女だ。

「この間はどうもありがとうございました!!!」

とりあえずこの間のお礼を言った


「……へっ?」

もしかして忘れちゃったかな…まぁ、でも500円返さないとね!


「丁度良かった!今日バイト代入ったんですよ!500円、返しますね!」


そう言ったら彼女は思い出した様子だった。その顔も可愛かった

「ゴーヤくん?!」


ん?ゴーヤくん……?
俺のこと?

「えっ?ゴーヤ?」

思わず聞き返してしまった

「え、もしかして違った?」


彼女の焦る顔が凄く可愛かった


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