小さな夏は消えたんだ
エピソード:Ⅰ

藤崎 真夏


「真夏ー? 早く起きなさーい。ご飯冷めちゃうよー?」

 破れたカーテンから差す光が首の辺りを照らす

「ご飯いらないのー? まったく…」

 すずめとカラスが鳴いてる

 そんな朝に、木の軋む音がなり響いた

「真夏!!! 何やってるの遅刻するよ!」

「うわあぁっ!」

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