添い愛。
って、おいおい。
まさか今の時代でもそんなことするやつがいるなんてな。


あぁ、窓に顔なんか乗せちゃって、端から俺の話なんて聞く気ないようだ。
気持ち良さそうにしやがって。





俺は窓際一番後ろの席を目指して歩く。


真横に立つが、まだ気づいてないようだ。
徐に挿していないほうのイヤホンをとり、自分の耳に挿す。






「ふーん。
麻生、お前以外と古い曲聴くんだな。
これ、俺が小学校の時に流行った曲だぞ。」




そこでようやく俺の存在に気付いたようだ。
どんだけ鈍いんだよ。
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