RUBY EYE
「お前、月野ちゃんをどう思ってる?」
「どうって、何の話しだ?」
月野に聞こえないよう、ふたりは小声で話す。
「俺は、本気であの子が欲しくなった」
「お前・・・・・・」
十夜の驚いた顔に、鷹斗が笑みを返す。
「あのぬくもりを、他の奴には渡したくないからな」
「・・・・・・」
挑戦状をたたき付けられた気分だ。
十夜が動けずにいると、鷹斗は月野の元へ歩み寄っていく。
「おはよう、十夜」
「あ、あぁ」
「どうしたの?」
愛理が、様子のおかしい十夜を見上げ、月野と鷹斗を見る。
「十夜?」
「・・・・・・」
愛理の声に、十夜は何の反応も示さなかった。
ただ、月野の笑顔だけが、眩しすぎるように見えていた。
気配を感じて、椿はため息を漏らす。
「何かご用ですか、静貴様」