RUBY EYE
血を舐めたのも、目が赤くなったのも、歯が尖っていたのも、納得できるかもしれない。
それに、言いようのない、あの恐怖感も。
あれは、人間が放つものじゃない。
「ちょっと待って。おばあちゃんが仮にヴァンパイアだとして、お父さんは?」
「慧もヴァンパイアよ」
そんな簡単に言わないで。
月野は冷静になろうと、深呼吸を繰り返す。
「じゃあ、お母さんも―――?」
「あれは、ただの人間よ」
「そ、そうなんだ」
ちょっと安心した。
混乱した様子の月野を見つめ、美鶴が彼女の頬に手を伸ばす。
「おばあちゃん?」
「月野。お前はヴァンパイアと人間の間に生まれた、混血児、ダンピール」
「ダンピール?」
聞き慣れない単語に、月野は怪訝な顔をする。
「ヴァンパイアと人間の間に子ができても、すぐに死んでしまう」
「そう、なの?」