RUBY EYE
美鶴はゆっくりと頷く。
「そんなお前が、ここまで成長したのは、奇跡と呼ぶしかないわ。だから―――」
「おばあちゃん・・・・・・?」
美鶴の瞳が、微かに揺れ動く。
まるで、縋るように。
助けを求めるかのように。
「月野、私を殺してちょうだい」
「・・・・・・え?」
予想もしない言葉に、月野は呆然とした。
正直、ヴァンパイアより、衝撃的に思えた。
「こ、殺してって・・・・・・」
「私を救ってちょうだい、月野」
美鶴が、月野の頬を優しく撫でる。
それは、祖母が孫を可愛がるような優しさだ。
「そんなこと、できるわけないでしょ?」
今まで会ったこともない祖母だけど、殺してくれと言われて、はいそうですか、なんて言えるわけない。
そもそもとして、誰かを殺したくなんてない。
「お前だけが、私を救えるのよ」