RUBY EYE
確かに怖かったけど、助けてくれたから。
あの時、十夜の腕の中にいて、安堵した自分がいた。
「月野」
「何?」
「ここにいる間、お前は否応なしに狙われるだろう。でも、俺が傍にいる」
月野の手を取り、その指先に口づける。
ほのかに、月野の頬に赤みがさす。
「お前を守る。これは、俺自身の意思だ」
「・・・・・・うん。ありがとう」
口づけられた指先が熱い。
浦部に舐められた時は、不快感しかなかったのに。
(変な感じ)
十夜を見上げると、彼は微笑んでいた。
ただでさえ綺麗な顔なのに、その顔で微笑むのは反則だと思う。
「えっと、お風呂入ってくる」
「あぁ。走ったりして、コケるなよ?」
「そんな子供じゃないわっ」
頬を赤くして、月野は部屋を出ていく。
君が俺の運命を変える。