RUBY EYE
それなら、どんな運命も受け入れよう。
十夜は机に向かい、課題に取り掛かることにした。
桜の舞う通学路は、昨日と何一つ変わらない。
見える景色も、学校へ向かう生徒達も。
今朝会った祖母も、いつもと変わらぬ様子だった。
しばらくは待っていてくれる、という意味だと思うことにした。
(とは言え、ダンピールって言われても・・・・・・)
実感なんて湧かない。
16年間、普通の女の子だと思い、疑いもせずに生きて来たんだ。
そうそう簡単に、意識は変わらない。
「月野ちゃん、おはよう!」
「あぁ、おはよう、香堂くん」
朝から元気な鷹斗に、月野は冷静に挨拶を返す。
「どう? 自分の正体を知った感じは」
「・・・・・・え?」
月野は慌てて、隣に立つ十夜を見た。
「鷹斗も、ヴァンパイアだ」