チャリパイ・スピンオフ~テロリスト羽毛田尊南~

「みなしゃん♪お茶が入りましたにゃ♪」


老人介護施設で、献身的に介護の仕事をしているこの娘が、精鋭部隊の四人目“メイ”であった。


コードネームは……



 『お茶汲みメイ』


爆弾仕掛け人や、狙撃手、変装名人までは解るが、何故お茶汲みが?
…という疑問を持った方も多いのではないかと思うが、これが案外重要な任務なのである。


戦闘で危険にさらされ、過度の緊張を背負った時など、瞬時に各人の好みの温度や濃さのお茶を分析し、素早く淹れる。


羽毛田が惚れ込んだこのお茶汲みの技術は、そんじょそこらの茶人にも出来ない所業なのだ。


「いやあ~♪メイちゃんの淹れたお茶は、本当に美味しいのぅ~♪」


「吉田のおじいちゃんは、玉露入りの静岡茶ですにゃ♪」


当然、メイの所にも緊急招集の電話が回ってきた。


『黒崎だ。緊急招集なんだが、何か忙しそうだな……なんなら今回は……』


「いえ♪もうすぐ交代だから、すぐ行けますにゃ♪」


「そうか……それじゃ、頼んだぞ。」


「んにゃあ~♪」


どうでもいいが……
その喋り方はなんとかならないのか……


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