エレーナ再びそれぞれの想い
 天上界に戻ったシュウとエレーナ達。
その手には、抱えきれないほどの巨大樹の苗木と種が持たれていた。
「シュウ、そして皆さん、本当に良くやってくれました。
予想を大きく上回るすばらしい成果です」
エレガンス幹部をはじめ、他の幹部達もシュウを褒めたたえた。
手の空いてる天使達を集め、巨大樹の苗木や種を皆で植えた。
シュウも、エレーナ達と共に植えるのを手伝った。
「でも、マリアンヌさんはまだ天上界に協力すると決めた訳ではなく、天上界の幹部達も許してはいません」
シュウから報告を受けるエレガンス幹部達。
「マリアンヌさんが、天上界の幹部の方々に、こんな問いをしていました。
もし今、目の前で人が死にかけていたら。
でも、天上界の力を使えば簡単に救える。
しかも、その人がすごく清らかな心を持った人だったとしたら?
その人は、天上界存続にはどうしても必要な人材。
それでも、あえて規則にこだわりその人を見殺し、天上界が滅びるのを黙って見ているか、それとも、天上界存続のため、規則を変えてでもその人を救うか?」
シュウは、マリアンヌからの問いのメッセージを伝えた。
「マリアンヌが、そのような事を言っていたのですか」
エレガンス幹部達は、その問いにどう答えるつもりなのか?
 
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