no name


「名前教えて!!」


えっと、えとえと、どうしたらいいんだろう。



私は、すぐさま笑美を見る。



あ、笑美は冷静にこっち見てる。



「はぁ・・・春樹は、悠亜に一目惚れしたって事でしょ?」



はぁ?!



一目惚れっぇぇえええ?!



『まさか!そんな事あるわけないじゃん!な、何、言ってるの!笑美!!』



シーン・・・と静まりかえる教室。



「え?悠亜ちゃん、これって、一目惚れ以外何かあるの?」



え?



そうしたら、ずっと黙っていた春樹くんが、またしても私の手を握り



「俺!悠亜さんに一目惚れした!!付き合ってください!!」





えぇ?!


いやいやいや、




『すいませんっ!貴方の事知らないんで、お断りしますっ!』



・・・


「ブッ!振られてるじゃんー!春樹っ!」


「だっせー!即答だったぜ?つーか、一目惚れのその場で告白するヤツいるかよー!!」


何か、みんな爆笑し始めた。



「うけるー!」
「あれ?でも、春樹って好きとか、告白とかした事なくない?」
「え?だったら、悠亜ちゃんは春樹の運命の人って事?!」
「すごーい」

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