no name


はぁ・・・疲れた。



人とか最近、家族と笑美しか見てなかったのに、ビックリしたー。



特に、春樹くんとか春樹くんとか春樹くんとか。



ビックリしすぎて、今、授業中なのに屋上でサボってるからね。



屋上って案外簡単に入れるもんなんだね。



あの後、


『あ、ごめんー。職員室行かないといけないからさぁ。じゃ、じゃぁっ』


とか、誤魔化して教室を抜け出してきた私。




笑美は勘づいてたみたいだけど。




『はぁ・・・急に、どうしたんだろ。私、けっしてモテるとか、そういう人じゃないんだけどなー。』



中学校時代も、告白とか無かったし。



てゆーか、あんま学校行ってなかったから、男子の顔すら覚えてない。



そんな私に、



『春が来たのかなぁ・・・』



何か、おばさんくさいな。




『まぁ、いーや、考えるの疲れたし寝とこう。』



そうして、私は、深い眠りについたのだった。
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