スイーツな関係
彼を目で追うテーブルのマダム達が目に入る。


まあ、テレビで取り上げられて、あれだけ美形なのだから彼目的でこの店は人気店になるに決まっている。


それにしても気に入らない。
私の微笑みを見て、平然としていられる男なんて……。


私はため息を漏らし席に着くと、苦笑いを浮かべている父ににっこり笑みを向けた。


******


マンションに戻った私は彼に会うための次の作戦を練る。
しかし、どうやったら彼に会えるのか皆目見当つかない。


ノートパソコンの中の彼の顔を見て、大きなため息を漏らす。


差し入れを口実にお店に行くしかないか……。


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