スイーツな関係
「麗香? どうしたの?」
「えっ? う、ううん」


私の考えが当たっているとしたら、遥人は私にダサい格好を見せつけ嫌いにさせる作戦だったのかもしれない。


「本当に?」
「うん。本当よ。もう出られるの?」
「ああ。お待たせ」


遥人はイスを引いてくれ、私を立ち上がらせてくれた。


******


湾岸区域の公園までドライブした。
映画を観るのも遅い時間。


遥人は慣れたハンドルさばきで車を走らせた。


ドライブの行先なんてどうでもいい。遥人と一緒に同じ空間に居られるだけで満足なのだ。


遥人はそう思ってくれている?


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