スイーツな関係
それから、美味しそうな鴨肉のカシスソースや、煮込み料理が出て来てデザートを食べる頃にはお腹がはち切れそうだった。
アイスのシャーベットは口当たりも良く、お腹がいっぱいにもかかわらず食べられた。


ぅ……苦しい……。
明日に着るドレス、大丈夫かしら……。


お腹を押さえていると、私服に着替えた遥人が現れた。

最初の頃のあのダサダサな服装とは打って変わって、あれから洗練された服装になっている。


よっぽど私の言葉がきいたのか。


カッターシャツの上に黒いベストを羽織り、モデルに間違えそうなくらいカッコいい服装になった。


あのセンスが急にこういう風になるかしら……?


その時、ハッと気づき手にしていたグラスを落としそうになった。
慌ててグラスを押さえていると、遥人がおかしそうに口元を緩ませ聞いてくる。

< 168 / 512 >

この作品をシェア

pagetop