スイーツな関係
「とにかく、麗香さん、ガードはしっかり引き締めておくんだよ。彼氏がいるんだから」
「も、もちろんよ」


頷いた時、店の前に真っ白な長いフォルムのリムジンが静かに停車した。


リムジンから現れた八木社長は私と目が合うと、嬉しそうに笑った。


「麗香さん、いやぁ~ 美しい。今日はご一緒で来て光栄ですよ」


八木社長はブラックフォーマルに蝶ネクタイのいでたちで、私を見ると感嘆の溜め息と共に褒めたてる。

上背があり、がっしり型の体型にオーダーメイドであろうブラックフォーマルが身体にフィットしており、オールバックに黒髪を撫でつけた姿は本当に有能な男そのものだ。


「八木社長も素敵です」


お世辞のひとつ、と思ったけれど本当に素敵なのだ。

でも、いくら素敵でも遥人を見た時のようなときめきは起こらない。


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