スイーツな関係
どうして、こんなことするの?


遥人に見つからないように、帰ろうとしたのにこれでは返って目立ってしまっている。
頭がクラクラして倒れてしまいそうだ。


遥人の姿を私の目は勝手に探してしまう。
目が泳ぐ先に、遥人の驚きから冷たい眼差しに変わる眼と合う。


見られたくない時に限って、見られてしまう。世の中ってそんなもの。


「八木社長? どうしたんですか? 立ち上がってください」
「麗香さん、私は正式に貴方に結婚を前提としたお付き合いを申し込みたいのです」
「え……!?」


八木社長から出た言葉は腰を抜かすほど驚くものだった。


あ然となっていると、八木社長はポケットからビロードの小さな箱を取り出した。


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