スイーツな関係
休憩時間に麗香から電話があった。

会いたいと、可愛い声が聞こえる。


見かけによらず純真で、俺の心にすっかり住み着いてしまった。
さながら麗香はご主人様大好きな子ネコ。
イヌの方が主人に懐くはずなのだが、麗香の目は綺麗なクリッとしたネコのような目だ。


俺は彼女に料理を作ってやりたくなり、店に来るように言った。


支配人の樋口さんの元へ行き、ひとり分の席を作ってくれるように言うと、察したのかちょうど窓際の席が空いたので、そちらにご用意しましょうと言ってくれる。

私用でその席は使いたくないのだが、今日の予約はないとのこと。

その席はいつも麗香が座っていた席だと知り、喜ぶ顔が見たいと了承した。

< 203 / 512 >

この作品をシェア

pagetop