スイーツな関係
「早く答えないと」


耳元で遥人の声。


『麗香さん? 誰かと一緒なんですか? あ! もしかして八木――』
「違うわ! あと1時間で行くからっ」


それだけ言うと、携帯電話を乱暴に閉じて遥人に向き直ろうとした。


首筋に温かい息を感じて、ちゅっと吸われる。


「っあ……ひ……どい……智紀さんに……あっ……」
「智紀さんって誰?」


むき出しの肩に唇が触れると、すぐに身体の芯が熱を持ちはじめる。


「て……んちょう……あン」


押し倒され唇に軽くキスを落とした遥人は胸に顔を埋める。

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