スイーツな関係
向かいのカフェと言っても、歩道橋を渡らないといけない距離。

甘く酷使した身体に階段はきつくて、変な歩き方にならないように気をつけて歩かなければならなかった。
今日はマキシ丈のワンピースだからぎこちない脚の動きは見えないはず。

それにしても、これから八木社長に会うと思うと気が重い……。
誤解させたつもりはないのに……。でも今のうちにはっきり断らないと。


考えながら歩道橋の階段を下り一番下まで来た時、ピカピカの革靴が目に入った。


「八木社長」


アパレルメーカーの社長だけに、スマートにスーツを着こなした八木社長がにっこり笑っていた。


「車を駐車場に入れてきたところなんですよ。タイミングが良かった」

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