スイーツな関係
店の名前を言うと、耳に当てていた携帯電話が麻美に取られた。


「麻美っ!」
「いいから、いいから。あ、すみません、お電話代わりました。短大の時の友人で麻美と言います。ぜひ、来てくださいね。お待ちしていまーす」


電話を切った麻美は私に携帯電話を返しながら、「これから来てくれるって」と満面に笑みを浮かべながら言った。


携帯電話をテーブルの上に戻しながら、帰国したばかりで出掛けてくる遥人の身体が心配になった。


しかも、これからって……あのアパートから来るってことは車で1時間以上はかかるはず。


「谷本さんを間近で見られるんだぁ~」


莉奈の1オクターブ上がった声で、我に返る。

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