スイーツな関係
渋谷のマンションへ戻り、シャワーを浴びると麗香へ電話をかけた。
何度かのコール音の後、麗香は電話に出た。
どこか外にいるようで、周りの騒がしい音が耳に入ってくる。


『遥人』
「ん? 周りがにぎやかだね?」
『ごめんね。友達と会っていて。明日の到着は15時だよね?』


やはり麗香はオレが日本に戻ってきているとは思っていないようだ。
麗香の驚きを想像した俺の口元が緩む。


「いや……」
『いや? もしかして帰国が延びたの?』
「日本にいる。夕方に戻って来たんだ」
『えっ?』
「会いたい」


俺は今日麗香に会うために戻って来たんだ。


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