スイーツな関係
「谷本さん、すぐに女の子と仲良くなっちゃってなんだか信用できませんっ!」
「亜希、何言ってるのよ」


積極的な方の彼女がその場を取り繕うように言う。
麗香は俺の反応を伺うように見ている。


「亜希ちゃん、麗香を心配しているんだね。安心して。俺は麗香しか見ていないから」


そう言うと、俺を睨みつけている彼女の表情がふっと和らぐ。


「それならいいんです。麗香は本当にあなたのことが好きだから、よろしくお願いします」


彼女はテーブルの皿に額がくっつきそうなほど頭を下げた。


「亜希?」


下げた頭が戻ってこない。
彼女は眠っていた。


「寝てる……」


彼女は麗香のことを親身に考えていてくれる子なのだろう。
俺は心の中がフッと温かくなった。


「彼女、いい子だね」


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