スイーツな関係
「遥人、本当にごめんなさいっ。あのアパートを知られたくなくて、友達に優しくしてくれた遥人を傷つけた」
「知られたくないのは当然だよ」
「そんな風に言わないで!」
「いいんだ。俺のせいだ。麗香に言ってないことが原因だから」


赤信号でブレーキを踏むと、麗香を見た。


「……私に言っていないことって?」
「静かなところで話すよ」


信号が青になり、アクセルを軽く踏んだ。
車がゆっくり動き出す。


「麗香が不安がることはないよ」
「遥人、今話して」
「もう着いたよ」


地下駐車場のスロープを下りていく。


「ここは?」
「マンションだよ」
「マンション……?」


麗香のキョトンとした顔。
俺は覚悟を決めていつもの場所へ車を停めた。

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