スイーツな関係
「ち、違うのっ。そうじゃない」


亜希ちゃんは少し大きな声で否定している。


話の内容から、亜希ちゃんが悩んでいるのはわかった。
結婚したばかりで、ニューヨークへ戻るなんて……俺ならそんなことはしないな。


「ふ~ん。味見しただけで、全部食べずに帰国しちゃったわけなんだ」
「あ、味見しただけって言い方やめてよっ」


亜希ちゃんが声のトーンを落として訴えている。


「だって味見されちゃったから、経験豊富かがわかったんでしょう?」


麗香は亜希ちゃんをからかうのが楽しいらしい。


「僕なら、亜希ちゃんを目の前に出されたら、味見だけで終わらせずに残さず食べちゃうな」


俺は話に夢中になっている2人のテーブルの横に立つと言った。


「遥人!」
「谷本さんっ!」


2人が不意にやって来た俺に驚いている。



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