スイーツな関係
「だいじょーぶれす! ひとりで~ かえれますっ!」
「いいから、行くぞ」


立たせることに成功した男は、薄笑いを浮かべて彼女と共に出口に向かう。


「シェフ、いいんですか? お嬢様、あの男にやられちゃいますよ」


淳平がオレの腕を突っつく。
他のスタッフの視線がオレに集中する。


「自業自得だろ?」
「でも、お嬢様、シェフが好きって言っていましたよ」
「そうですよ。ここは助けないと。家主の娘さんですし」


淳平の言葉にスタッフも頷いている。


……仕方ないな。


オレは立ち上がると、出口に向かう男の肩に手をかけた。



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