スイーツな関係
「気分が悪くならない程度に食べてね? このメニューお店に出しているものじゃないから」
「うん。谷本さんのお料理なら全部食べられるよ」


私は亜希が少しずつ、口にするのを見守った。
気持ちでは残さず食べたいのだろうが、栄養失調になるくらいなのだからほとんど食べておらず、胃が小さくなっているに違いない。
亜希は出来るだけ食べようと努力していた。


最後にふわふわのシフォンケーキとホットミルクが運ばれてきた。
食べていると、シェフコートを着た遥人がやってきた。


「どう? 亜希ちゃん、食べられたかな?」
「はい。美味しいお料理を本当にありがとうございました」


遥人に礼を言う亜希は病院を出た時より、元気が出てきたみたい。


「よかった。いつでも食べにおいでね」


顔色の良くなった亜希を見て、遥人は嬉しそうに笑った。


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