スイーツな関係
寝室に入ると、遥人が枕を背もたれにして本を読んでいた。
私が入るとサイドテーブルに本を置く。


「気分はどう?」
「良くなったわ」


ベッドに入り、遥人の横に並ぶと、私からおやすみのキスをする。


「おやすみ」


遥人は軽く微笑んでから、ダウンライトの明るさを一番暗くした。


抱き寄せられて遥人の胸に頬を置くと、爽やかに香る彼の匂いに包まれる。


「遥人、大好き」
「大好き? 俺は愛しているのに?」


少しへそを曲げたような口調に私は顔を上げて遥人を上目づかいに見た。

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