スイーツな関係
振り返ると、彼女はバラの香りのするパウダーシートで喉元を拭いていた。


甘い香りが微かに鼻をくすぐる。


もう一枚パウダーシートを取り出し、スラリと伸びた腕を拭き始めた。


俺は台所に行き、鍋とパスタの袋、瓶に入ったトマトソースを作業台に置くと風呂場に向かった。
初めて入る風呂場は想像通り快適な場所ではない。
狭く洗っても落ちていないような汚れがあるタイル張り。


ここは昭和初期に建てられたアパートなのか?

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