タイムトラベラー
「俺は本気や。ずっと前から朱音が好きやった。返事は今ちゃうくてもええから真剣に考えろ!」

と言って、部屋を出ようとした遼の手を気付けば掴んでいた…


「なっなんやねん…」
「あっ…えーと……うちも…その……」

「はよ言えやっ!」

「うちも遼のこと好きかも知らんて言うとんねん!!」

「なんやそんなこと………ってマジで!??」

「たっ多分……?」

「多分でもなんでもええ!マジで嬉しいっ!ありがとう!!!」

と言って抱きついてきた。

うん。
遼のことは男として考えたこと無かったけど、未来のうちらを見て遼じゃないとあかんって思った。

なんでかって?


…それは未来のうちがとても幸せそうに笑っていたから…


こんな気持ちに気付けたのもこのビデオテープのおかげかな。

次の日の朝…
そのビデオを返却しに行こうとした時にある変化に気付いた。


「ビデオに…名前がある」
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