タイムトラベラー
掃除を終えた遼ママが出ていったあとすぐに、遼が押し入れから飛び出し机の上の何かを隠した。

「何隠したん?」

「べっ別になにむぉ?」

噛んでるし、めちゃめちゃ動揺してるし…

「怪しい…何隠したか見せろっ!」

「だーっもうええやろ?」
と言いながら遼は机の引き出しに閉まった。

…さてはラブレターか何かやな?
あとで絶対見たんねん。


「てか、それよりどうするんよ!?」

「どうするったって…」


うちは壁にかけてあるカレンダーを見た。

「……ちょっ遼!カレンダー見て!」

カレンダーには1998年と書いてある…

「1998年…って事は10年前か」

「え?どういうこと?うち等タイムスリップしたわけ?」

「そういうことやな…」

「えーっ!どおするん?どおするん?」

「そんなん知らんやん!」

「あっ!ビデオを早送りするとか!?」
と言いながらうちはビデオを早送りしだした。
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