結婚3年目の夢の実現と現実(改)
 翌日、彼が朝早く出社することを知っていたので、それに合せて出社した。

「おはよう」

「おはようございます。早いですね、どうかしたんですか?」

 周りには誰もいない。私は、まだ手にバックを持ったまま近づくと、まず、謝罪の意を述べた。

「ごめんね、昨日。ずっと考えてた。結婚やめたらって言ったこと。もし、自分が言われたら嫌だろうなって、考えてた」

 彼はディスプレイを前に、座ったままこちらを見上げた。

 そして、見つめて言った。

「やめようか、結婚」

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