王子様とスイートな恋をはじめましょう
「今日だけはな?」

「はい!?」

今日だけはってひど!!
こんなムードもよくて、これから永遠を誓うって言うときに言う言葉がそれ?

「・・ひどいよ、アベル。」

私はクルッと向きを変え一心不乱に走り出す。

「ああ、もう待てよ!!」

パシッ。
アベルは勢いよく私の腕を掴む。
グイッとひっぱられてクルッと向きが変わる。

「ウソだって!!」

「えっ?」

「さっきの全部ウソ!!お前はいつもキレイだよ!この俺が不安になるぐらい!」

アベルも私と同じように不安になるときがあるの?

「でも、やっとお前が俺の物になるとおもったら嬉しかったって言うか・・・って何言ってんだ俺。でもウソじゃねえし。」

「アベル、私もアベルが旦那様になってくれて幸せよ?」

「アリサ・・・。」

私はそっと目を閉じる。

「アリサ、愛してる。この先もずっと。」

「んっ。」

アベルは愛の言葉と共に甘い誓いのキスをくれた。

アベル、私ね?
あなたとなら何だってできる気がするの。
必ず幸せになれる。
アベル、愛してる。

★fin★
< 11 / 25 >

この作品をシェア

pagetop