ば済むことだ。


 福原が新総理になって、組閣したらすぐに渡米するというのは聞いていた。


 アメリカの大統領と会うようだ。


 俺も国自体が、極端に右がかることを危ないと思っていた。


 ただ、誕生予定の福原政権が発足後どうなるのか、ずっと見守るつもりでいる。


 国会ではもうすぐ首相指名選挙があり、新たな総理が選ばれるのだ。


 今でも思っていた。


 川浪は不幸な総理だったなと。


 野党が解散権を握るような国会など、有り得ないからだ。


 だが、いずれ福原政権にもブレーキが掛かるだろう。


 考えてみれば、今回の選挙でも第三極は伸びなかった。


 それに第三極が野党に回ることによって、新政権に対し、歯止めが掛かってくる。


 一寸先は闇なのだが、まさに政治の世界もその通りだ。
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