第44章
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 車を永田町へと戻し、藤井を事務所へと送り届ける。


 そして待ち時間にスマホを使い、配信されてくるニュースなどを見た。


 さすがに目がチラチラすることがある。


 俺も年齢相応になってきているのだ。


 眼精疲労など誰でもある。


 気にしていなかった。


 普段ずっとパソコンやスマホばかりで情報収集している。


 確かに偏ってはいた。


 だが、政治家のお抱え運転手は普通に時間がないのである。


 朝から晩まで張り付く。


 ずっとである。


 藤井は以前言っていた。
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