そばにいたい。




コンコン、ガラガラ…ーーーーー



「玲菜ちゃん、おはよう」


「おはよーございます…」


玲菜の病室にノックの音が響いて、まもなく入ってきたのは玲菜の主治医だった。



…朝の検診か。


ふいに玲菜の体に力がはいる。


「よっかかっててもいいんだぞ?」

「けんしん、あるから…」

「あぁ、玲菜ちゃん、動かないで。たぶん貧血だろうから」


玲菜の行動ををとめた主治医は、動かないほうがいいと続けた。
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