そばにいたい。




ーーーーーーーー


朝ごはんも食べ終わり、片付けも済ます。



冷蔵庫のなかに昼ご飯が入っていないところを見ると、本当に早く帰ってくるらしい。



「はぁ…」


無意識にため息をつき、拓真に声をかけて部屋に上がる



机に座り、とりあえず宿題をはじめる



俺は大抵のことはできた。

練習しなくても、人並み以上のことはできた。


拓真もそうだった。

あいつも普通に勉強はできるし、運動なんかは俺よりもできたりした。



鉛筆をおいてふと窓の外に目をやるとまだ雨はふっていた。


なんとなくぼーっとみていると、ほんの少し強くなった気がした。
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