そばにいたい。
私はなんだかはずかしかった。
だけど、それでいて、安心できた。
ずっとこの腕のなかにいたいと思ったんだ。
「たべてますよー、重いですからおろしてくださいよ」
うそ。ホントはおろして欲しくなんかないのに。
「やだ」
「みんなみてます」
「きにすんな」
…なんか先輩キャラくずれてる
そんなことを思いながら、もうおとなしくしていた
…それにしてもまわりの視線がいたい
好機の視線、嫌悪の視線、尊敬の視線…
なんだけど、圧倒的に、わたしに対しての嫌悪の視線がおおい。
そんな視線からのがれるため、私は朔先輩のくびに顔をうずめた。
…朔先輩の顔がほんのり赤くなっていたとも知らずに。