そばにいたい。
結局、玲菜ちゃんの病院にはみんなでいき、佐伯はやっぱり仕事があるからと俺等に任せて学校に残ることになった。
「朔」
「はいはい」
俺は立ち上がると、車を呼ぶために保健室をでた。
龍はいつも必要以上に人と関わろうとしない。
そんな龍が玲菜ちゃんや悠莉ちゃんには自分から関わろうとしている。
とくに、玲菜ちゃんとは。
とりあえず、電話をかけるといつもどうり1コールででた
《はい》
「正門に車回してくれないか」
《わかりました、すぐ行きます》
「あぁ、たのむ」
電話がおわり、保健室に戻ると玲菜ちゃんはさっきと変わらずだった
「龍、正門いくぞ」
「あぁ」
わかってるんだろうけど報告する
すると、すぐに玲菜ちゃんをだきあげた
「悠莉ちゃん、歩ける??」
「うん、大丈夫」
俺は悠莉ちゃんを気にかけながらも、
龍について歩きはじめた