そばにいたい。






イライラする

医者が男なんて聞いてない。


…ん??

いらいら??おとこ??

俺、なんか、へん。

考え込みながらも、いらいらが止まらない俺。


この感情、なんなんだよ



「…朔」

「なに??」

「私のこと嫌い??もう、いやだ??」


悠莉ちゃんの不安そうな声に一瞬あしを止める。

しかし、こんなところで話すことでもないと思い、また歩き出す。

それがいけなかったのだろうか…


「さ、く…??」

悠莉ちゃんの目からぶわっと涙が溢れ出す


…胸が痛い

悠莉ちゃんの涙を見ると胸が痛くなる


それに、今回なかしてしまったのは、紛れもなく、俺。


どうしよう、と内心焦りまくる

とりあえず近くにあった椅子に座る


「悠莉ちゃん、泣かないで…??」

「ふぇ…ヒック、ぐす」

「おねがいだ…」

本当にどうしていいのか分からなかった。

俺が、悠莉ちゃんのために何ができるのかも分からなかった。


「…悠莉ちゃん」

弱々しい声。

いままでは女は泣かす方だった俺は、慰め方なんか知らないんだよ…


「悪かった…イライラしてただけなんだ」

「ぅ…い、らいら…??ぐす」

「なんでかしんねーけど…悠莉ちゃんが男と話してるとイライラして」


…なにいってんだ俺。

だっせぇ…
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