絶対にみちゃダメ!
「そう?私は小町みたいな黒い髪に憧れる」

 雅はそういって顔を上げ、あたしの長い髪を一房すくった。

 青い瞳が至近距離でぶつかってくる。



 まただ。



 ドキンと心臓がはねた。

 おかしい、あたしどうかしちゃったかもしれない。

 お兄ちゃん、こういうとき、どうすればいいの?



 雅はすくった黒い髪に、そっと唇で触れた。

 なんなの、この雰囲気!?



 あたしは思わず、とっさに身を引いた。

「逃げないで?」

 雅が優しく青い瞳を細めて、色っぽく微笑む。


 ドクンドクンと心臓が壊れそうなほど早く動く。

 射抜かれそうな強い瞳。

 あたしは本能的に危険を察知した。



 すいと優雅な動作で雅が近づいてきた。

 背中に腕が回って引き寄せられる。

 体がぴったり密着した。



 あれ?


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