†魔界戦記†〜解体真書〜
「俺って、不器用だな」
「あっ、おーい」
彼に呼ばれて僕は
隣のクラスに走る。
「お前今度の土日
空いてるか?
珍しいギンマダラクワガタ
採りにいこーぜ」
珍しい昆虫の名前に
僕は目を輝かせた。
「行く行く行く行く
ぜーったい行くよ!!
んで、おいしく食べるんだ」
「お前・・・
昆虫は食えねぇぞ」(汗)
するといつの間にか
隣に座っていた
あの女の子が口を挟む。
「ちょっとちょっと
お前なんて失礼でしょ?
名前で呼びあえば?」
すると僕たちは
困った顔をして
お互いを見合わせる。
「そういや・・・
名前知らなかったな」
「うん、考えたコト
なかったね」
女の子は頭を抱えて
アホらし、と言った。
「じゃあ自己紹介!!
私はミスト、よろしくね」
「俺はカエン
なんか今更だけど
よろしくッ」
カエンっていうのか・・・
なんだか不思議だな。
初めて聞いた気がしないや。
「二人ともヨロシク
僕は・・・僕の名前は
僕の名前は、トード」
今日から
どんなことがあっても
僕は君についていく。
君は・・・僕の憧れだから。
