スイートスキャンダル
「結構です。それより、相変わらず厳しくやってるみたいじゃない。そんなんじゃ、女子社員から恐がられるわよ。まぁ、もう手遅れだろうけど」


「余計なお世話だ。大体、お前にだけは言われたくない」


「何よ、本当の事でしょ?」


仕事に追われてばかりの社内でこんな風に言い合える人がいると、意外と肩の力が抜けたりするから有り難い。


だからと言って、やる気が伴(トモナ)うのかどうかはまた別の話だけど…。


電車通勤のあたし達は必然的に一緒に駅に向かう事になり、その間ずっとこんなやり取りをしていた。


「じゃあな」


「お疲れ様」


「気をつけて帰れよ」


駅に着くと、改札口の前で榊原君と別れた。


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