スイートスキャンダル
「連絡先を訊こうとしたのに遥さんはたくさんの友達と一緒にいて、挨拶をするだけで精一杯だった……」


悔しさを滲ませた笑みを浮かべる柊君に、胸の奥がキュッと軋む。


「それで、結婚式の1ヶ月後がちょうど俺の誕生日だったから、欲しい物を訊いて来た有紀に『遥さんに会わせて欲しい』って頼んだんです。でも……」


彼は眉を寄せて、息を小さく吐いた。


「有紀は『大切な親友をガキなんかに託(タク)せるか』って、全く聞き入れてくれなかった……」


「え……?」


柊君の事はもちろんだけど、有紀の言葉にも驚いた。


今回の事に関して、彼女は悪戯半分で乗ったのかと思っていたけど…


自分(アタシ)の事を、ちゃんと考えてくれていたのだ…。


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