スイートスキャンダル
最悪……


飲んでいる途中で寝てしまった失態はもちろん、何よりも最悪だったのは柊君に布団まで運んで貰ったという事実。


抱き上げられたにしろ、引きずられたにしろ、長年ダイエットを怠(オコタ)った体のあちこちには贅肉が付いていて…


とても悲しいけど、例えお世辞でも『軽い』とは言えないスタイルなのだ。


「因みに……どうやって運んでくれたのかな〜なんて……」


知りたくないけど、そこはやっぱり気になってしまう。


せめて引きずられていた方が、気持ち的に少しくらいはラクだったかもしれないのに…


「こんな感じです」


目の前に来た柊君が、あたしの体をヒョイッと持ち上げた。


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