Heart ✰番外編✰
琉斗side



初めて彩海をこんなに抱き締めた気がする。


俺は彩海を抱き締めながらそう思った。


今までどれだけ彩海の話していなかったか。


触れ合っていなかったのか実感出来た。


俺は彩海の左手の薬指にある指輪にそっと触れた。


「どうしたの??」


少し不思議そうに、だけど幸せそうな笑顔を浮かべながら聞いてきた。


「いや、なんか左手につけて良かったのかなって…………………。」


「じゃあ、琉斗は何も考えずにあたしの左手に指輪をつけたの??」


その顔は少しだけ不安の色が見えた。


「違ぇよ。」


俺はすぐに答えた。


俺は彩海とずっと居たいから。


どんな時でも彩海を支えたいから。


『左手の薬指』に指輪をつけることは誓いを意味するって誰かから聞いた。


俺は彩海とずっと一緒に居る誓いを指輪にかけたんだ。


「琉斗とあたしが考えてること、同じだね。」


「えっ??」


俺、なんか言ったか??


「全部、口から出てたよ。」


彩海は可笑しそうに笑った。






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